御幸毛織とカルロ・バルベラのコラボレーションで創り出される日本市場への贈り物。極上のウールの良さを最大限に引き出すため、受け継がれる匠の技とスピリット。
作り手の夢を単なる夢で終わらせない、熱意と情熱をもってモノづくりに取り組み、手に取っていただける商品として開発し、実際に生産してゆく。そして、品質の更なる高みを目指して改良を繰り返す。そんなカルロ・バルベラ社の姿勢に因んでペットネームを冠された「ドリームシリーズ」をご紹介します。
稀代の洒落者として名を馳せたルチアーノ・バルベラを父に持ち3代続く服地メーカーカルロ・バルベラ社を率いる、コラード・バルベラ氏からのメッセージが動画でご覧頂けます。
ミユキとバルベラには共通の哲学があります。それは上質な原料には上質な水が欠かせないというこだわりです。
カルロ・バルベラ社は上流にあるカマンドーナダムの清らかな天然水を使用しています。実際、ミネラル分の少ないこの水は、最上級の服地を洗う工程に最も適した水なのです。添加物の少ない良質の水を使うこと、このことはミユキとバルベラ社に共通する強固なバックグラウンドです。全ては上質な原料を生かすためなのです。
バルベラ社の上流に位置するカマンドーナダム。
平均スーパー110〜120クラスの原毛を、とりわけステープルと呼ばれる繊維長の均一性に優れる原毛のみを使用し、昨今のイタリア夏素材の中で主流の2/60番手の糸を縦横に用いながらも独自の設計と仕上げ手法により250gの軽量目付に仕上げています。クリアーな表面感と清涼感をあわせもちながら、夏素材としてドライな肌触り感を実現しています。
スーパーファイン、オーストラリアン・メリノはイタリアの服地産地であるビエラ地区でも5社しか扱うことが出来ないオーストラリアの最高品質の原毛です。カルロ・バルベラ 社の特筆すべき点は、このウールを用いた糸を自社の岩肌をくりぬいた貯蔵倉庫の中で 2年間もの間寝かせてから=言わば熟成させてから、織りに使用するのです。 専門的な話になりますが、糸は紡績された直後は「強い力でねじられている」状態です。天然繊維であるウールはこのねじられている方向とは逆の方向に戻ろうとします。コラード氏が言う「リラックスさせる」とは、この戻ろうとする力を開放し糸としての形に「なじませる」ことを意味しています。
バルベラ社の糸貯蔵倉庫「フォートノックス※」。岩肌をくりぬいた造りになっており、年間通じて温度20度、湿度80%に保たれることによる触媒作用も施されるのです。
※フォートノックスとは、元来アメリカの金塊貯蔵庫のある軍事基地の名前ですが、バルベラ社では自らの糸を金塊になぞらえて、貯蔵倉庫を「フォートノックス」と呼んでいるのです。
カルロ・バルベラ社の姿勢に因んで ペットネームを冠された「ドリームシリーズ」。
稀代の洒落者として名を馳せたルチアーノ・バルベラを父に持ち3代続く服地メーカーカルロ・バルベラ社を率いる、コラード・バルベラ氏が解説する2017-18年秋冬ラインナップをご紹介します。
従来のイタリア製服地のイメージを覆す、カルロ・バルベラの「ダブル・ドリーム」はしっかりと打ち込まれた双糸使いの緯糸で、イタリア服地には珍しい“丈夫で長持ち”を主眼として開発された服地です。
「ウールは、ゆっくりゆっくりつくれ。」このことは、実はイタリアのバルベラ社の中にも同じ哲学が根流していることが判ったのです。言わば「モノつくりの大和魂がやどったイタリア製服地」、カルロ・バルベラの「ダブル・ドリ ーム」は 2017年秋冬に日本市場にデビューいたします。
新コレクションの名は「ダブル・ドリーム」。2017-18年秋冬のこのコレクションは日本市場に向けて実現されたもので、それに焦点を当てたものなのです。
なぜこの品質が「ダブル(ドッピオ)」と呼ばれている理由をすべてを説明しましょう。 イタリアの生地の特性はハンドリングの柔らかさです。ほとんどの場合、これらのハンドリングは緯糸に単糸を打つことによって得られます。そして、この単糸は、撚りの回転数が低い甘撚りで造られる傾向にあります。この低回転の糸がソフトで滑らかな生地を作るのです。
しかし同時に、丈夫さが損なわれるのです。つまり、あなたの服は美しいのは最初だけで、何回かのドライクリーニングの後、洋服は元の美しい形状を維持しなくなるのです。この問題を解決するために、カルロ・バルベラとミユキとの会議の後、緯糸の双糸(2ply)を使用することにしました。緯糸に双糸を使用し、織りの適切な密度(=ピック/打ち込み本数)を維持すると、服地は長い寿命を持つことになり、常に完璧な服の着用になるのです。できるだけ長く、元々仕立てたスタイルを素敵に保つことができるのです。もちろん、双糸は、単糸よりも非常に高価です。しかし、カルロ・バルベラとミユキは、あなたの洋服に長い寿命を与えるために、あえて緯糸の打ち込みにそのような双糸を使用することにしました。
これが、このコレクションが「ダブル」と呼ばれている主な理由なのです。(コラード氏解説)
織り耳に配された“DOPPIO”の文字。イタリア語で“ダブル”を意味するこの言葉は、緯糸に双糸を採用した証。
Australian Merino Extrafine Wool (Super 130’s) 100% 270g made in Italy
ミユキとのコラボ第一弾、「ドリーム・トロピカル」です。バルベラ社の開発コード 52990。この品質は極上品質のスーパーファイン、オーストラリアン・メリノを原料に、フォートノックス※と名付けた我々の岩窟原糸貯蔵庫に、2年間もの間堆積され、触媒作用やリラックス作用を施されるのです。この独自の熟成工程を経ることにより素晴らしい糸になるのです。言うなれば内なる魂を秘めた服地「ドリーム・トロピカル」です。(コラード氏解説)
※フォートノックスとは、元来アメリカの金塊貯蔵庫のある軍事基地の名前ですが、バルベラ社では自らの糸を金塊になぞらえて、貯蔵倉庫を「フォートノックス」と呼んでいるのです。
ファンタスティックな服地「ドリーム・ホップサック」です。開発コードは 8696。これは非常にユニークなジャケット地で、スーパーファイン、オーストラリアン・メリノに最上級のシルクをブレンドし、3次元的な凹凸感のあるホップサックの織り組織でクリアーに軽く仕上げたものです。
いつの時代もカルロ・バルベラ社のデザインのベースになる「クラシコイタリア」を最も体現するオーセンティックな紺ブレ(紺色ブレザー)に最適な服地です。(コラード氏解説)
作り手の夢を単なる夢で終わらせない、熱意と情熱をもってモノづくりに取り組み、手に取っていただける商品として開発し、実際に生産してゆく。そして、品質の更なる高みを目指して改良を繰り返す。
従来のイタリア服地には珍しい“丈夫で長持ち”を主眼として開発された服地です。長い期間愛着を持ってお召しいただきたい、仕立て上がったばかりの凛としたシルエットをなるべく長く、型崩れなくお召しいただきたい、そんな日本人の服地作りのスピリットを御幸毛織株式会社がバルベラ社に共有させ、様々な製法のノウハウを互いに教示しながら開発されて行きました。
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