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ほぼ100年に及ぶ御幸毛織とミヨシ石鹸のつながり

ミヨシ石鹸株式会社のプロフィール

〒130-0021 東京都墨田区緑3-8-12 TEL.03-3634-1341
設立:1986年10月1日
http://www.miyoshisoap.com/

ミヨシのピュアな無添加せっけんへのこだわりがあったからこそ、
ミユキの服地は極上の風合いを実現できたのです。

1921年(大正10年)ミヨシ石鹸工業合資会社の設立当時から、繊維工業石鹸は製造されています。明確な記録は残っていませんが、御幸毛織株式会社は当時より、そのピュアな石鹸成分に着目し服地の風合いを出すには、この無添加せっけんの使用が一番だと確信していました。そして現在に至るまで、無添加の天然せっけんを使い続けているのです。

ミヨシのこだわり製法

高品質な脂肪酸が水とせっけん成分だけのピュアな無添加せっけんを生みだすことができるのです。実はせっけんの原料となる脂肪酸は性質が不安定で、時間が経つと酸化して腐敗してしまいます。“防腐剤”というのはこの酸敗を防ぐために使われる人工的な化学物質のことですが、防腐剤が肌への負荷や、肌を通して人体に蓄積されるなどの影響が懸念されていることはご存じの通りです。

高品質でフレッシュな脂肪酸は水素添加することで、酸敗しにくい安定的な脂肪酸となります。この作業は脂肪酸がフレッシュな状態のときほど有効で、パイプラインにより新鮮な脂肪酸の供給を受けられるミヨシ石鹸の一貫体制がそのスピーディな作業を可能にしています。こうしてつくられる安定的な脂肪酸が、水とせっけん成分だけのピュアな無添加の生みの親となっています。

ミヨシが純粋なせっけん成分と水だけでできた無添加せっけんにこだわるのは、それがお客さまの肌の安心に直接かかわることだからです。また排水として 河川に流れ込んでも水を汚染することが少なく、地球環境とも共生してきました。この安心感をひとりでも多くのお客さまに知っていただくことがミヨシの願いなのです。

ミヨシ石鹸の工場

ミユキのこだわり製法

こんにちは。工場長の御厨(みくりや)です。

私ども御幸毛織の服地づくりにとって欠かせないここ三重県四日市の水と、洗い工程で使用しているミヨシの天然せっけんについてお話しさせていただきます。毛織物の生産には「水で洗う」と言う工程が必要ですので、工場にとってはまさに水は「命」です。良質の水をいかに手に入れるか。このことがより良い風合いの服地を作る大切なポイントになるのです。

御幸毛織の大きな強みは、素晴らしく良質な軟水を地下から汲み上げて豊富に使用できることで、濁度、色度、とても良い数値が出るここ四日市工場の水は消毒をするだけで飲料水になります。それほど質の良い水が、ほんの数メーター掘っただけで大量に溢れ出てきます。私ども御幸毛織はこの水を使用する前に、もう一段「軟水化」してから使用するのです。これは、次にお話しする天然せっけんの洗浄力を最大限に引き出すためなのです。

多くの服地メーカーは泡切れが良く、少ない洗剤の量で洗浄でき、すすぎの水も少しで済む「合成洗剤」を使用するのですが、合成洗剤では私どもが納得するウール本来のふくらみをうまく出すことが難しいのです。

天然の油脂成分から作るせっけんは、ウールのふくらみを十分に引き出してくれます。

しかし、フレーク状のせっけんを使用前に十分に溶かしきってから使わないといけません。ダマになったまま使用すると、服地を駄目にしてしまいます。また、洗浄力を最大限引き出すためには、水の中に含まれるカルシウムやマグネシウムと言ったミネラル分(=硬度分)をあらかじめ取り除いておいて、「石鹸かす」と呼ばれる化合物をできにくくしておくことが大事です。御幸毛織が水を使用する前に、もう一段「軟水化」するのはこのミネラル分を取り除き洗浄力を高めるためなのです。

御幸毛織のこだわりのもう一つは天然成分100%のせっけんを使用することです。天然せっけんはですね、使い方が非常に難しく、ひとつ間違えると、トラブルにつながるのですが、服地の極上の風合いには欠かせないと考えています。

服地の風合いには、天然せっけんが絶対です。このために御幸毛織は国内で唯一と言って良い天然油脂成分の石鹸を一貫生産している「ミヨシ石鹸」さんの石鹸にこだわって使い続けているのです。お互いの創業当時からのお付き合いですので、ほぼ100年もの間、ミヨシさんの天然せっけんを使い続けているのです。そして、天然せっけんの使用には水の量と時間が要るのです。ゆっくり、ゆっくり洗剤を落としてゆくということが必要ですので他のメーカーに比べ2倍以上の量の水が必要となります。

四日市の良質な水とミヨシの天然せっけん。この2つにこだわって御幸毛織は服地づくりを続けてまいりました。

ミヨシとミユキ。これまでも、そしてこれからも。

御幸毛織の良い服地づくりのために欠かせない「無添加の天然せっけんでの洗い工程」。そして、服地の生命線とも言える大切な天然せっけんを生産し続ける「ミヨシ石鹸」。2つの会社のお付き合いは、ほぼ100年にも及びます。お互いのこだわりがより良い製品となり、お客様に届られるのです。

御幸毛織とミヨシ石鹸
御幸毛織工場
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