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17.04.01
モヘヤで紡ぐ、エシカルなつながり
「ミユキ・エシカルリンケージプロジェクト」[終了]
繊維のダイヤモンドと呼ばれ、光沢、均一性、弾力性、清潔さ(低不純物率)などに優れるモヘヤは、夏物の服地の素材としては欠かすことが出来ない、極めて重要な素材だとミユキは考えます。世界中のモヘヤの産出量の50%は南アフリカで生産されており*中でも高級紳士服地に使用されるキッドモヘヤはその内の20%に満たないとの統計があります。
1994年にアパルトヘイトが撤廃され、経済の順調な成長が期待された南アフリカですが、黒人の失業率は27%**と依然として高く、鉱山ストライキによる生産量と輸出量の減や個人消費の落ち込みなど経済の課題は山積しています。
ミユキと高級モヘヤの産地である南アフリカとのつながりは長く1980年にまでさかのぼります。1980年より、南アフリカ・モヘヤ協会(現:MOHAIR SOUTH AFRICA LTD)とタイアップし、「南アフリカ・ミユキチャンピオンモヘヤ トロフィー」を制定。毎年優れたモヘヤを生産した牧場主をこのトロフィーで表彰し、モヘヤ業界の発展に寄与し続けています。
このモヘヤの重要な産地である南アフリカの産業振興と保護のために、御幸毛織は南アフリカ産の中でも最高級の「ミユキ・チャンピオンモヘヤ」を使用した服地商品を生産し、日本市場における売上金の一部を補助金として南アフリカの牧場主=モヘヤ・ブリーダーへ還元するプロジェクトを実施いたします。日本からのエシカルなつながりが、南アフリカへ還元されるのです。
御幸毛織はこのプロジェクトを通じ、エシカル消費のつながり(リンケージ)を広げて行きます。
*南アフリカの他には、アメリカ(テキサスモヘヤ)トルコなどの産地があります。
**2014年現在